デニムについて

デニム(denim)は、もともとは生地を指す用語でしたが、最近ではデニムジーンズが略されて ジーンズ自体の事を意味して使われることも多くなってきました。
素材は綿で、縦糸をインディゴで染色して、横糸を生成りの糸で綾状に織ってあり 非常に高い強度があるため、作業着によく使用されてきました。
ジーンズというと思い浮かぶのは、リーバイスですね。リベットとインディゴを使ったジーンズの原型を発売して 現在のジーンズの礎を築いたメーカーとして有名です。
デニム素材は、ジャケットにも使用されています。古くはGジャンと呼ばれました。これもリーバイスがジーンズに似合う 上着として発売したのが原型になっています。発売当時は、機能性重視で無骨なデザインが多かったのですが、 最近では、デニム素材が向上したのと染色の技術が発達したことにより、デザインと色の良いジャケットが 出てきました。

デニムの色落ち

デニムの魅力のひとつに色落ちがあります。使い込んで洗濯を重ねて、青いインディゴが少しずつ落ちたくらいが 体に馴染んで、とても落ち着くものです。 ストーンウオッシュやワンウォッシュで発売時からわざと色落ちされているモデルもありますね。 色落ちの種類としては、アタリ、ひげ、ハチノスなどをよく聞きます。 アタリは、デニムの縫製部分が厚みになっているところの色落ちです。厚み部分の縫い目とデニム生地の縮みかたが違うため 洗濯によりデコボコになり、凸部がすれて色落ちすることでアタリになります。 ひげ、ハチノスの色落ちは、シワの形からできます。デニムを着ている内に、股、膝、腕などの関節部分にできるシワの凸部がすれて ひげやハチノスの形に色落ちします。 アタリは、洗濯することで出てきますし、ひげ、ハチノスはシワが固定されないとできません。 デニムのヴィンテージものが人気を呼んでいるのは、古さもありますが、 デニムの色落ちがひとつの魅力となっているためです。 コレクションとして、デッドストックの新品のヴィンテージのものを購入する方もいますね。 一時期のちょっと手を出すのを考えるような、異常な高値も最近は落ち着いてきているようです。 サッカーのベッカムもジーンズが好きで、ビクトリア夫人とお揃いでジーンズ姿を見ることが多いですね。

デニムのジャケット

デニムのジャケットは、デニムジーンズに合わせる定番アイテムですが、ヴィンテージジーンズの流行とともに 見直されてきています。流行の仕掛人は、ファッション雑誌やパリのスタイリストあたりだと思いますが、 デニムのジャケットで洗練された着こなしをしています。ホワイトデニムを使ったり、レッドデニムを使ったり 色にも工夫がみられます。もちろん、使い込んだ色落ちのデニムジャケットにエンブレムを貼った定番物を 忘れてはいけません。デニムの3大ブランドのリーバイス、リー、ラングラー以外にもデザイナーズブランドが たくさんあるほど、日本は世界の中でも有数のデニム先進国です。
デニムのジャケットは、気軽にちょっと近くに出かける時とかに、デニムジーンズや スカートの上に羽織って出かけたりできるのでとても便利なアイテムですよね。

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